
訪問歯科
当院では、ご高齢の方や障害をお持ちの方など、お一人での通院が難しい方のために、ご自宅や介護施設にお伺いして歯科治療を行う「訪問歯科診療」に積極的に取り組んでいます。
患者様のお体全体の状態を考慮し、その上で注意点を踏まえながら、より良い訪問歯科治療に努めています。
ご自宅で介護を受けている方、ご家族が施設に入所されている方、施設スタッフの方も、気軽にお問い合わせください。

介護が必要な方や外出が難しい方のために、歯科医院と同等の質の高い治療を訪問先でも提供できるよう、充実した設備を整えた訪問歯科診療を行っています。
私たちはできる限り、患者様が快適で質の高い治療を受けられるよう、さまざまな工夫をしています。
当院では「ポータブルユニット」を活用して、訪問先での治療を行っています。
ポータブルユニットには、歯科医院で使用される切削機器(歯を削るための機器)や、虫歯の治療に必要な道具が備えられています。
さらに、持ち運びが可能なレントゲン機器も用意しており、訪問先でも詳細な口腔内診断と治療が可能です。
このような充実した設備により、虫歯や歯周病の早期発見や早期治療が可能になり、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

歯科訪問診療の規則上、当院から半径16km圏内にお住まいの方が保険診療の対象となります。
さいたま市・上尾市・桶川市・北本市・伊奈町・蓮田市・白岡市・久喜市・越谷市・川口市・蕨市・戸田市・朝霞市・志木市・川越市・富士見市・ふじみ野市・三芳町・川島町・春日部市・宮代町・新座市など

当院から半径16km圏内
入れ歯は、単に「食べる」ためのツールではなく、患者様の生活の質を支える重要な役割を担っています。
適切な入れ歯の装着により、咀嚼機能の向上を通じて栄養状態の改善が期待できるだけでなく、食事の楽しみや家族との団欒を再び取り戻すことができます。
入れ歯がもたらすこのような生活の変化は、特に高齢者や要介護者にとって、心身の健康に大きな影響を与えることが分かっています。

専門的な検査
摂食・嚥下障害の有無を確認するための詳細な検査を行います。
内視鏡やX線を用いた検査(嚥下内視鏡検査)により、飲み込みの状態を可視化し、どの段階で問題が発生しているかを特定します。

診断と評価
検査結果に基づき、患者様の嚥下機能を詳細に評価します。患者様お一人おひとりの状態に応じてカスタマイズされた診断を行います。

治療と訓練
摂食・嚥下障害の治療には、機能回復訓練やリハビリ、また必要に応じて食形態の変更(ペースト状や刻み食)を提案します。また、嚥下に関する筋肉の強化や舌の運動などのリハビリも行います。

多職種連携
歯科医師、栄養士、言語聴覚士、看護師など、多職種が連携して患者様の状態をサポートします。認知症がある場合も、患者様が安心して治療を受けられるよう、細やかな配慮とコミュニケーションを大切にします。

お口は全身の健康と深く関わっているため、当院では口腔内の問題が全身の健康に与える影響を考慮した治療を行っています。例えば、口腔内の健康状態を改善することで、食事の摂取が容易になり、結果として栄養状態が向上し、体力や全身的な健康状態が改善されることもあります。
従来の歯科医療の枠を超え、全身疾患を把握することで患者様の生活の質を総合的に向上させることを目指しています。
通常の歯科治療を行うかどうかの判断だけでなく、患者様が抱える全身疾患が「食べる機能」や「コミュニケーション能力」に及ぼす影響を分析し、その予後を見据えた支援を行っています。
特に高齢者の訪問歯科診療においては、患者様の全身的な健康状態が複雑に関与することが多いため、疾患の特徴を把握しておくことは極めて重要です。

認知症の方にとって、歯の痛みや口腔内の不調を訴えることが難しいのはよく知られています。
認知機能が低下することで、痛みや違和感を言葉で表現することが困難になるだけでなく、痛みの感覚自体が鈍くなる場合もあります。
このため、ご家族や介護者が注意深く日常の変化を観察することが非常に重要です。

認知症の方の口内トラブルを早期に見つけるためのサイン
食欲不振や食事の拒否
普段よく食べていた食事を急に嫌がる、食べるスピードが遅くなる、食事中に顔をしかめるといった変化は、口内の痛みや不調が原因である可能性があります。
入れ歯の使用拒否
これまで問題なく使っていた入れ歯を突然拒否する場合、入れ歯が合わなくなっている、傷んでいる、または痛みがあるといった原因が考えられます。
口元に触れることへの抵抗
歯磨きの際に口元を触れられるのを嫌がったり、触れた時に不快感を示す場合は、歯や歯茎に問題がある可能性があります。
口臭やよだれ
口腔内の健康状態が悪化すると、口臭が強くなったり、よだれが増えることがあります。これらは感染症や歯周病のサインであることが多いです。
顔の表情の変化
歯の痛みを言葉で伝えられない場合でも、顔の表情が曇ったり、常に不安そうな表情をしているときは、口腔内の不快感が原因の一つであるかもしれません。
脳梗塞の後遺症として摂食・嚥下機能が低下している場合があります。
誤嚥を防ぐためには治療中の体位や使用する器具、施術方法に注意する必要があるほか、言語機能が低下している場合には視覚的な説明や簡潔な言葉を用いるなど、患者様が理解しやすい形でのコミュニケーションを心がけることが重要と考えております。

脳梗塞の方に起こりやすい口腔内トラブル
食事中のむせや咳
摂食・嚥下機能の低下により、食事や飲み物を摂取する際に頻繁にむせたり咳をする場合があります。
口臭や歯の着色の増加
自己清掃が不十分になることで、口腔内の衛生状態が悪化しやすく、口臭や歯の着色が目立つことがあります。
口腔内の乾燥(ドライマウス)
唾液分泌が低下し、口腔内が乾燥している場合、口腔疾患のリスクが高まります。
また前述の口臭とも深い関わりがあります。
痛みや腫れの訴え
虫歯や歯茎の炎症や感染症により痛みや腫れが生じることがあります。ただし、訴えることが困難な場合も多いので注意が必要です。
入れ歯や歯の違和感
入れ歯が合わなくなったり、歯がぐらつく感覚がある場合、日常生活に支障をきたすことがあります。
パーキンソン病の方への歯科治療では、病気特有の症状や薬の影響を考慮することが重要です。
筋肉の震えやこわばり、動作の遅れがあるため、患者様の体位を安定させ、無理のない姿勢で治療を進めることで負担を軽減することができます。
また、摂食・嚥下障害や唾液の過剰分泌、あるいは逆にドライマウスのリスクがあるため、これらの状態に対応したケアが必要です。
さらに、自己清掃が困難な場合が多いので、口腔ケアの指導を介護者に行い、患者様の口腔衛生をサポートすることが求められます。

パーキンソン病の方に起こりやすい口腔内トラブル
唾液の過剰分泌や逆に口腔内乾燥(ドライマウス)
薬剤や筋肉の機能低下により、唾液分泌が異常になることが多く見受けられます。
食事中のむせや咳
嚥下障害が原因で誤嚥のリスクが高まります。
歯ぎしりや咬合異常
筋肉のこわばりや動きの異常により、歯や顎に負担がかかることがあります。
入れ歯の不適合
筋肉の動きが変化することで入れ歯が合わなくなり、痛みや違和感を訴える頻度が高まる傾向があります。
口腔内の痛みや感染症
清掃が難しくなることで歯周病や口内炎が発生しやすくなり、それに伴い痛みを起こすことがあります。
当院では、患者様の現在と将来の健康を見据えた治療を提供し、ご家族の負担を少しでも軽減できるよう努めています。
特に、治療の選択肢を正確に理解していただくことが重要であると考えております。
とはいえ、患者様やご家族が治療を選択するには、お口の状態を正しく理解していただくとともに、ある程度の歯科の知識が必要になります。
そこで当院では、患者様とのコミュニケーションを大切にしながら、歯科医師・歯科衛生士ともに以下の点に気を配っています。

わかりやすい説明
口腔内の状態をわかりやすくお伝えし、複雑な専門用語は避けて、できるだけ理解しやすい言葉で説明いたします。
視覚的な資料をご提供し、具体的なイメージを持っていただけるよう工夫しています。
治療の選択肢を提示
どのような治療法が考えられるかを明確にお伝えし、それぞれの選択肢のメリット・デメリットを詳しく説明いたします。
ご家族と患者様が最適な治療法を選んでいただけるようになります。
ご家族の負担軽減を考慮した治療計画
治療法を選ぶ際には、患者様の健康だけでなく、ご家族の負担を最小限にすることも重視します。
日常生活に支障が少なく、ケアがしやすい方法を提案することで、介護の負担を少しでも軽減することを目指します。
生活の質向上を目指して
食事は生活の楽しみの一つですので、正常な口腔機能へ導き、嚥下障害を改善することで、患者様の生活の質が向上するようサポートいたします。当院では、患者様とそのご家族が安心して治療を受けられるよう努めています。
当院では、理想的な訪問歯科医療の普及と技術向上のために、Ihana訪問歯科グループに所属しています。日々の研鑽を通して、要介護者を含む幅広い患者様に適した入れ歯を提供し、生活の質の向上に貢献してまいります。

Ihana訪問歯科グループが提供する訪問歯科サービスは、単に症状を治療するだけでなく、患者様の「食べる力」を支えることを大切にしています。「どう食べるか」は「どう生きるか」にも深く結びつくものです。「食べる」という行為をサポートすることを通じて、患者様が理想とする「豊かな人生」を実現するお手伝いをしていきます。

<Ihana訪問歯科グループ>
代表 三輪俊太
資格・学位
歯科医師
博士(歯学, 大阪大学)
日本補綴歯科学会専門医
日本老年歯科医学会認定医
Ihana訪問歯科グループとは
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治療期間と費用は、どのくらいですか?症状によって、期間や費用は違います。通常半年~3年くらいで、その後後戻りしないように、保定する期間が必要です。矯正は口蓋裂など特殊なものを除き保険が適用されません。地域によって費用が異なり、約40万~150万ほどで分割も可能です。治療計画の説明の時、納得のいくまでおたずね下さい。
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歯ならびを治すために、歯を抜くことがありますか?きれいな歯ならびにするには、歯を移動させる隙間が必要なので、八重歯など重なりのある歯は、歯を抜くこともあります。 抜いた所の隙間が残ることはありません。
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目立たない方法で治療できますか?インビザラインというマウスピース矯正がございます。 透明なマウスピース型の矯正装置を装着して歯並びを綺麗にする治療方法です。 費用か期間等はご相談ください。
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矯正治療をはじめるには、どのような事をするのですか?歯型や顔や顎のレントゲン写真をとり、総合的に診断し、説明を行います。
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過去にワイヤー矯正治療を行いましたが、インビザライン矯正で再治療は可能ですか?再治療が可能です。 子どもの頃に矯正治療を中断してしまった方や、矯正後の後戻りにお困りの方なども、インビザラインを使用して再矯正を行っております。
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矯正治療は医療費控除の対象になりますか?対象になる場合がございます。 矯正カウンセリングの際にご遠慮なくお声掛けください。
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30代での矯正は遅いですか?遅くありません。 近年30〜50代の方の矯正治療も増加しております。
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虫歯があると思うのですが、矯正治療はできますか?虫歯や歯周病の治療が必要な場合は、お口の中全体の治療計画を立てた上で、矯正治療のお話をさせていただきます。
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何歳頃に、相談したらよいでしょうか?症状によって、治療開始時期が違いますので、気づいた時点で、なるべく早くご相談されることをおすすめします。
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大人でも治療できますか?基本的には高齢の方でも、矯正治療は可能ですが、虫歯や歯周病が完全に治療されて、健康な歯である必要があります。
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どのくらいの間隔で通院するのですか?口の中に装置が入った場合、だいたい月に1~2回程度です。予約日を守ることは、早く治る事につながります。決められた通院日には、忘れずに来院しましょう。
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口の中に装置を入れると、痛くありませんか?痛みを感じない人もいますが、一般に3~4日は、歯の浮いたような痛みがあります。約1~2週間で痛みがとれます。
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口の中に装置を入れた時、食事は今まで通りで良いのでしょうか?かたい物やねばつく物(ガムやキャラメルなど)は、装置をこわしやすいので、さけるようにして下さい。
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口の中に装置が入っていても、スポーツや吹奏楽器はつづけられますか?楽器はつづけられるものもありますが、過激なスポーツは、装置をこわすおそれがありますのでさけて下さい。
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歯みがきは、今まで通りできますか?歯みがきをして、装置がこわれることはありません。汚れがつきやすいので、教わった方法で、今まで以上に丁寧にみがきましょう。
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矯正治療中、虫歯ができたらどうなりますか?もし、虫歯ができてしまうと、装置をはずして虫歯の治療をしなければいけないので、矯正期間が長引いてしまいます。虫歯にならないように、教わった方法で正しく丁寧にみがきましょう。
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なぜ歯ならびが悪くなるのですか?遺伝的なものもありますが、乳歯が抜けたあと、その隙間を確保しておく処置をしていなかったり、指しゃぶりをしていると、歯ならびを悪くします。また、食生活の変化により、顎が十分に発育しないので、歯ならびを悪くする傾向にあります。